水原と来ました(イラストシチュエーション妄想)

 

夜眠れなくなって布団に入りながら和也と話してたら、声が聞こえなくなったので和也の方を向いたちづる

 

―2021.09.05(twitter)投稿

 

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唐突に先生が投稿したイラスト

とあるところでこういうシチュエーションの話をしていたりしたのでそんな感じの方向性の妄想になった

 

ちづる逆向きしてたしおしゃべりしてそうな状況

顔が「あれ、どうしたの?」って表情だったので、寝落ちした和也に気付いた感じ

プリクラと彼女

ここ、もしプリクラ回収できてたらどうなったのかなあと思ったりする。

 

カメラの位置的にちづるの顔が前に見えるから多分照れ顔思いっきり映っちゃうんだよなあ

 

それを和也が見たら一体どう反応するか...

 

―2021.08.28(twitter)投稿

 

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原作周回してた頃から思ってたやつ

本編ではプリクラ取れてなかったけど、取れてたら間違いなく和也見るよなあ

 

「え??水原顔真っ赤!?!?えっ!?どういうこと???」

みたいになりそう

 

で、見られたちづるは

「いやっ、あの中狭かったしっ」

「暑かっただけだから!」

「そういうことじゃないからっ!」

みたいな反応になるのかなあ
(自分の妄想に妄想してる...)

かのぱずモーション先行公開投票(投票シチュエーション妄想)

 

これ、水原か一ノ瀬で結構シチュエーション変わるんだが

水原

上  手を引こうとしてる感じの千鶴。キービジュみたいなの

下  今日は楽しかったね!って感じの笑顔の千鶴

一ノ瀬

上  まったくしょうがないわねって感じで呆れながらも手を差し伸べてくれるちづる

下  ちょっといたずら顔な感じで笑うちづる

 

―2021.08.23(Twitter)投稿

 

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これ見て、「水原と一ノ瀬どっちですか?」となった

かのぱず公式的に水原と一ノ瀬はひとくくりにしてるっぽいから、ここの差で投票先が結構変わる。

 

水原なら下、一ノ瀬だったらどっちかというと上(実際どっちも見たい)

 

結局下選んだ(一ノ瀬だったとしても見たいし)

ノーカンと彼女

今日は半休がもらえたので和也と水族館デート。
今回はちょっと遠征して初めての水族館に来ている。

 

和也との水族館デート自体はレンカノ時代にさんざんやったけど、正式に付き合ってからするとやっぱり少し違う感じがする。

 

 


沿岸コーナーを歩いていると...

 

「あれってもしかして...」

 

「? どうしたの?」

 

突然彼がある水槽に食いつく。

 

「うお~、"アオギス"じゃん!」

 

「アオギス?」

 

「そう!」
「名前の通りキスの仲間なんだけどさ、」

 

「うんうん」

 

「昔は東京湾より南ぐらいからは全国に分布していたみたいなんだけど、」
「高度経済成長期での水質汚染とか埋め立てでどんどんいなくなっちゃって」
「今は国内のほんとに一部にしかいないんだよ」
「でも、正式に絶滅危惧種に制定されているわけじゃないんだ」

 

「へえ~」
「...ふふっ」

 

「な、なんだよ」

 

「いいや、別にっ」

 


やっぱりこういう和也を見るのは好き。

 

「そ、そうか」

 

普段はちょっとおどおどしてたり情けないようなところもあるけど、

 

お魚の話をしだすと人が変わったように目を輝かせながら語りだす。

 


「いや~。でもやっぱり数減って今はほとんど見ることできないからさ、」

 

そんな彼を見れるのがうれしい。

 

 


―彼の隣に一歩近づく。


「こうやって、この目で間近に見られるのはうれしいなあ」


―ちょっと身長差があるので少し背伸びをする。

 


"キス"、かぁ

 


「ねえ和也、ちょっとこっち向いて」

 

「え、なn...、!?!?!?!?!?」


―私の呼びかけに応えて振り向いた彼の唇めがけて私の唇を重ねた。

 


「っ......」

 

「......」
「せっかく正真正銘の恋人になったんだから、こういう事もいいでしょ?」

 

 

 

 


―私は和也と"kiss"をした。

 

 

......

 


......

 


......

 

 

「...な、なあ」
「...もしかしてちづるのファーストキス、だったりする、のか...?」

 

「なによ、さっきのあれの話?」

 

「う、うん」

 

「...どうせ和也のファーストキスは麻美さんなんでしょ?」

 

「うっ...」

 

「何なら瑠夏ちゃんとも何度もしてたって言うじゃない」

 

「あ、あれは強引に...」

 

「ふーん...」

 

「...」

 

「...そうねえ」
「私は一度もなかっ...。ああ、そういえば以前それっぽいこと1回あったわね」

 

「そ、そうか...」
「(そりゃちづるかわいいしなあ...。高校のときとかに一度くらいあってもおかしくないよなあ...)」

 

「まあでも、あれはどっかの誰かさんが私を助けてくれようとして溺れてたからやった救命行為だし?もしその人が嫌だって言うならノーカンにしてもいいけど?」

 

「!!!」
「そ...それって...」

 

「だとしても結局どっちも同じ相手だし、ノーカンにしてもしなくてもあんまり変わらないと思うけどねっ」

 

「ちづる...」

 

「早く次いこ?私の初めての人っ!」

 

「...う、うん!」

 

 

 

―2021.08.22投稿

 

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なんか妄想投稿する流れになってたので書いた作品。

 

そういえばファーストキスのエピソード書いてないなあと思ってちょっと考えてみたらいろいろ湧いた。

時系列的には「最後のカレシと最初の彼氏」と「旅行と彼女と○○の日」の間ぐらい。

 

kissと魚のキス、という割とごまかしの鉄板ネタだけど和也と絡めるとすごくしっくりくる。

 

キスのシーンは映像とか漫画で考えるとめっちゃ印象的なシーンなんだけどこれを文字だけで表現するのがすごく難しいなあ、と。

マンションと彼女(第3回妄想大会投稿作品その3)

大学4年後期の期末試験を終え、私たちはその帰路に就いていた。

 

「次大学行くのはもう卒業式なのよね」

 

「いろいろあった4年間だったなあ」

 

「そうね...」
「あなたは卒業したら実家のコンビニ継ぐの?」

 

「そうだな」
「やっぱりそれが俺の使命だと思ってるし」

 

「そう」

 

「聞くまでもないと思うけど、ちづるはやっぱり女優一本?」

 

「そりゃもちろん」
「やっと主演番組もらえたんだもの、まだまだこれから頑張っていかないと」

 

この1月期のドラマで初めて主演を任せてもらっている。
そのおかげか、メディアへの露出が増えてきてる。
ときどき"最近注目の若手女優"等の特集で名前も挙げてもらったりしてて嬉しい限り。

 

「俺も引き続き全力で応援してるよ」

 

「...ありがと」
「......」

 

「...?」
「何か心配事?」

 

「いや...、いつまでもあのアパートにいるわけにはいかないなあって」
「さすがにちょっと狭くなってきちゃったし、それなりにお金も入るようになってきたから」
「実家に住むってのもあるけど、一人で住むにはちょっと広すぎるし。」
「それに...」

 

「それに?」

 

「...和也と離れるのは嫌...」

 

「ちづる...」

 

「...」

 

「...」

 

「...」

 

「...じゃあさ」
「俺と一緒に住まないか?」

 

「...え?」

 

「実家継ぐといっても、最初は店員扱いだろうし」
「俺もあのアパートのままってわけにはいかないと思ってたけど、実家に戻らなきゃいけないわけでもないなって」
「じゃあいっそ、近くにマンションでも借りて二人で住んだ方がいいかなって思って」
「俺たちの今後のためにも...」

 

「和也...」

 

「どうかな?」

 

「もちろんうれしい。ありがと...」

 

「で、でもまだばあちゃん達にも言ってないし、そもそも許可貰えなかったら無理な話だし」

 

「ふふっ、きっと大丈夫よ。おばあさん達、私たちのこと凄く応援してくれてるもの」

 

「ちょっと過剰な気もするけどな」

 

「あはは」
「じゃあ早く候補決めないとね」

 

「え?先に話してからでいい気も...」

 

「何言ってるのよ、先にある程度決めておいた方が説明もしやすいでしょ」

 

「それもそうか...」
「とりあえずアパート帰るか」

 

「そうねっ」

 

 

ありがとう、和也。大好き。

 

 


おしまい

 

―2021.08.15(第3回妄想大会)投稿

 

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「将来と彼女」のコメントで、次回はプロポーズですね、という声があったので、次プロポーズするのなら先にこのエピソードを書いておかないと、と前日少し眠れなくなったので書いた作品

 

同棲するとしたらアパート離れることになるので、その理由としてもタイミングとしても卒業と就職がちょうどいいのでその設定で。

プロポーズの時は社会人になっている、というのをはっきり示しておきたかったのもある。

ちづるがちょっとずつ売れ出している、というのもプロポーズ回につなげるための設定。

 

同棲だけでなく、結構プロポーズ回に向けて準備を仕込んでる作品

回避と彼女(第3回妄想大会投稿作品その2)

今日は和也と駅前に出ている。
ちょっと買い出ししたかったので(荷物持ちという体で)付き合ってもらった。

 

そんな帰り、たわいもない話をしながら路地付近に差し掛かったところ

 

「危ない!」

 

突然彼が叫んだ。

 

前を見ると、自転車が私たちの方にまっすぐ来ていた。ちょうど和也の方を向いていたので反応が遅れてしまった。

 

すると急に引っ張られ、そのまま彼に抱きかかえられる形になった。

 

「ふう~危ない。」
「まったく、ちゃんと前見て走ってほしいよ」
「急に引っ張っちゃったけど、怪我とかなかった?」

 

「う、うん...ありがと」

 

「あ...ごめんごめん、すぐ離れる」

 

「...もう少し」

 

「え?」

 

「...もう少しだけ、このまま...」

 

「え??で、でも他の人に見られるし...」

 

「...ここ人通り少ないし大丈夫よ」
「いいでしょ...?」

 

「じゃ、じゃあもう少しだけ...」

 

「うん...」

 

 

おしまい

 

―2021.08.14(第3回妄想大会)投稿

 

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第3回妄想大会、ちょっと書きたいとは思っていたので書いてみた

満足度199にて、栗から隠れるために和也がとっさに瑠夏ちゃんを抱えて隠れたのを見て、これちづるでやったらどうなるかなと妄想

 

しばらくそのまま、っていうのがすぐ浮かんできたのでそこから状況を考えていった

普通だったらこういう時ちづるが先に反応しそうだから、和也との会話に夢中になってる時に突然危ない感じになればそれっぽいかな

あとは細かい設定を調整して完成

将来と彼女(第3回妄想大会投稿作品その1)

―――スペーシアきぬがわ車内

 

 


「仕事入らなくてよかったな」

 

「そうね。まあ、もし入りそうになったとしてもマネージャーさんに言ってずらしてもらったと思うけど」

 

「はは、ありがとう」

 

「別にいいのよ。せっかくあなたとの二人の時間だし、大事にしたいもの」

 

 

今回、和也と私は鬼怒川に向かっている。前みたいに和也に誘われて1泊2日の温泉旅行。

 

(こういうのほとんど和也に企画してもらっちゃってるし、たまには私の方から提案しないとちょっと悪いかも。)

 


...と、とにかく、今回は日程に関してはこちら任せにさせてくれたから空いてる土日を利用することにした。
その後、無事に仕事が入ることもなく今日を迎えている。

 


私の仕事の話をしたり、和也によるお魚のうんちく話を聞きながら電車に揺られること約2時間。

 

 


―――鬼怒川温泉駅

「やっぱりこっちの方来ると東京よりは少し涼しいわねー」
「でも池袋からここまで電車一本で来れるのも結構楽」

 

「でも直通って結構本数少ないんだよ」

 

「へえ、そうなの」
「ま、とりあえずホテルに向かいましょ」

 

「そうだな」

 


からしばらく歩くと、宿泊予定のホテルに着く。
でもチェックイン時間前に到着してしまったので荷物を預かってもらってしばらく近くを散歩することにした。

 


「そこに大きな橋あるし、ちょっと行ってみない?」

 

「お、おう」

 

ホテルの近くにあるかなり大きな橋に向かう。

 


―――鬼怒楯岩大吊橋

 


行ってみると、横幅はそこまで広いわけではないけど、結構長さのある橋。
でもその分かなりしっかりした造りで特に心配はなさそう。

 


橋を渡っていくと中央地点辺りが広くなっているので足を止めて周りを見渡してみる。

 


「おーーー!!」

 


目を向けると視界には、大きく流れる鬼怒川とそれを挟むように緑が広がっていて、そこから見え隠れする岩肌が渓谷感を漂わせている。特に視界を遮るものもなく、橋の位置が高いこともあって川のかなり先のところまで見通せる。
建物もないので視界上部全体に空が広がっていて、空の青と緑がよく映える。

 


「この渓谷美?やっぱり東京じゃこんな景色見れないわね~」

 

「もっと上流のほうに龍王峡っていう渓谷散策できるとこあるらしいよ」

 

「へえ」
「でも今回は時間的に厳しいし、また機会があれば行ってみたいわね」

 

「そうだね」

 

「それにしても、いくら丈夫そうとはいえこれだけ人が乗ってると少し不安になってくるわね」

 

「確かに、真ん中のほうまあまあ揺れるし」

 

「とりあえず先行きましょ」

 

「おう」

 

そのまま橋を渡りきる

 

「この先展望台あるみたいね」

 

「展望台のところに、縁結びの鐘、っていうのもあるみたい」

 

「へー、いいじゃない」

 

「まだ時間あるし、行ってみる?」

 

「そうしましょ」

 


少し急な階段を登りトンネルを越えると少し広場のようなところに出た。
そこには小さな神社と、

 

「なんか鬼の像がある」

 

「そういえば橋のところにもあったわね」

 

「鬼怒太っていうみたい。えっと...」

 

鬼怒川温泉にある七体の鬼怒太は、子宝岩である楯岩から誕生したのです。
この鬼怒太誕生を記念して、誕生広場のモニュメントとして誕生鬼を設置しました。縁結びと子宝を願う、全ての人々の思いを象徴します。”(※現地看板より)

 


子宝。

 

「「......」」

 

「せ、せっかく来たんだしお参りしていきましょ!」
「展望台もそこの階段から行けるみたいだしっ」

 

「そ、そうだな!」

 


お参りを済ませ、展望台へ向けて階段を上る。
しかしこれが思いのほか段数があり、頂上に着くころには少し息が荒れていた。

 


「ハァハァ...やっと着いた...」

 

「ちょっと大丈夫?普段から運動しておかないからそんな風になるのよ」

「ははは...」

 


「でも、登ってきただけあってよく見えるわね」
「温泉街が一望できる」

 

「こうしてみると、川沿いに発展してきた街って感じがするな」

 

「ははは、なにそれ」
「それで、これが縁結びの鐘?」
「思ったよりシンプルな感じね」

 

「あれ、これどうやって鳴らすんだ?」

 

「あらホントね、特に紐みたいなのもないし、鳴らすための道具みたいなのもないし」

 

「うーん...あれ、もしかしてこの錠前で鳴らすのか?」

 

「錠前?」

 

鐘をのぞいてみると、確かに中に錠前が一つ結ばれていた。

 

「なんか変わった鐘ね」

 

「ちょっと鳴らしてみる」
と、彼が鐘を鳴らそうとするものの、うまく錠前が当たらず。

 

「これ、結構勢いつけないと鳴らせないかも」

 

「せっかくだし二人でやってみる?」

 

「いいね、それ」

 

「じゃあ"せーの"でいくわよ?」

 

「「せーのっ」」

 

と、二人で小さな錠前を勢い良く振ると今度は鐘に当たった。
が、音がそこまで響くわけでもなく少し地味ものになった。

 

「...こんなのでいいのか?」

 

「ふふっ、これはこれでありじゃない?」
「もうすぐチェックインの時間だし、戻りましょ」

 


そこからホテルまで戻り、改めてチェックインを済ませ部屋に向かう。

 

―――ホテル

 


部屋の窓からは、先ほど渡った橋を上から見下ろすことができた。
「こうして見ると、絶壁を結ぶ橋って感じがして少しぞくっとするわね」
「私このまま温泉向かうけど、あなたはどうするの?」

 

「俺はもう少しゆっくりしてるから、先行ってていいよ」

 

「そう。じゃあお言葉に甘えて」

 

 

先ほど二人で登ってきたエレベータに乗り今度は一人で下る。
その間何となく手持ち無沙汰になりエレベーターの中を眺める。

 

すると、各フロアの一覧図が目についた。
そこには各階にある施設の名称が記載されていた。

 

その中のいくつか宴会場がある階の中に一つだけあったものに目が留まった。

 


”結婚式場”

 


...そうよね。

 

今はまだ気が早いけど、この先にそれがあるのも事実なのよね。

 

ちょっと頼りないところもあるけど、私のことを一番に応援してくれる人。
私の一番大好きな人。

 

 

「結婚、か...」

 


そんなことを考えながら、温泉へ向かった。

 

 

......

 

 

―――夕食

 

「わー、おいしそー!」

 

「こっちにドリンクメニューあるから何か頼もうか」
「ちづる先選んでいいよ」

 

「ども」
「へえ、別注料理なんてあるのね」
「う~ん、私はこれかな」

 

「俺はどうしようかな...」
「ほんとだ、別注料理ある」
「どんなのが...」
「!」

 

「?」

 

「じゃあ俺はこれで」
「すみませ~ん」
「これとこれと、...あと別注料理のこの"蟹盛り合わせ"をお願いします」

 

『承知しました』

 

...えっ??蟹?

 

「ちょ、ちょっと...」

 

「何?」

 

「何、って蟹なんか頼んじゃって大丈夫なの?」
「メニュー見たら3500円もするじゃない」

 

「いいって、そんなの気にしなくて。」
「だってちづる、あの10時間デートの時に蟹ですごく喜んでくれてたし、好きって言ってたから」

 

「......ありがと」

 

 

確かにあれで好きになったけど、今はちょっと違うかな。

 

 

"和也と一緒に食べる"蟹が好き。

 


......

 


―――夜

 


布団に入る。

 


起きたら先に荷物まとめないと、なんて考えていたところでふと思う

 

 

......

 

今回も楽しかったなあ。
でも、なんとなく二人の将来を考えるようなことが多かったかも。

 


結婚に関してだって頭になかったわけじゃない。
もちろん彼のことは大好きだし、結婚するなら彼がいい。
というか、彼しかいない。

 


それでも私はまだまだ駆け出しの女優だし、もっと安定するまでは結婚はできないかな。
多分彼もわかってくれている...はず。

 


でも、時々ちょっと彼と距離を感じてしまうことがある。
彼が私の事を好きでいてくれているのはすごく伝わってるし、そこの心配はしていない。
だけど、一歩引いているというか、少し引け目のようなものがあるような気がしている。

 

これに関しては、前からさんざん言ってはいるけどまだどこか思うところがあるみたい。

 

彼の性分なのかもしれないけど...。

 

,,,でも私は、もっと彼と同じ目線で接したい。
もっと対等でいたい。

 

...私だって、もっとあなたを頼ったりしたいもの。

 

 

前の旅行だって、そんな感じで何もなかったわけだし...

 

結婚はまだでも、そういったことができないわけじゃない。

 


...やっぱり私からじゃないとダメなのかなあ。

 


そう思った私は、深呼吸を一つ。
決心した。

 


そして上体を起こし彼の布団の方を向く。

 

 

 

...しかしそのワンテンポ早く、彼が同じように起き上がっていた。

 


「...」

 

少し驚いてしまい、すぐ言葉が出なかった。

 

「......ちづる。」
「...箱根でできなかった"あれ"、いい...かな...」

 

 

ああ、よかった。

 

あなたも変わろうとしてくれているのね。安心した。

 


安心したら、余計に想いが込み上げてきた。

 

 


「...うん」
「いいよ、和也」

 


そのまま唇を重ね―

 

 

 

......

 

 


......

 

 


......

 

 

 


...目が覚めた。
外はすっかり明るくなっている。

 

 

朝か...。
あの後、そのまま寝ちゃってたのね。

 


ふと、隣で寝ている彼の顔に目を向ける。

 

 

すると、彼も目を覚ましたようだ。

 

「おはよ、和也」

 


「...おはよう、ちづる」
少し寝ぼけながら彼も返す

 


彼の顔を見ていたら昨夜のことを思い出してきて、少し恥ずかしくなる。

 

...けど、それ以上にうれしいという感情の方が大きくて自然と笑顔がこぼれた。


「朝ごはん行く前に、先に帰りの支度進めよっ」

 

和也との初めて記念、きっと忘れないと思う。

 

 

...”初めて記念”?
なんかどこかで見たような聞いたようなフレーズ...

 


まあ別にいっか!

 

 

おしまい

 

―2021.08.14(第3回妄想大会)投稿

 

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第3回妄想大会用に準備していた作品

今回も自分で行った時のを元ネタとしたわけだけど、もしかしたら妄想に使えるかもとネタ探ししながらの旅行だった

 

実際この中で使ったネタとしては、橋と縁結びの鐘以外は現地で見つけたネタ(鬼怒太及び子宝、エレベータの中、別注料理)

妄想ネタとしてもかなり収穫の多い旅行だった

 

また、夜のシーンは前回の作品があれで終わっているので、今回はやるしかない、と。

でもそんな描写書けないし書いていい場でもないので朝チュンでごまかす。

 

結果的に、最初のちづるからも誘わなきゃっていうフリが前記事のお祭りにつながったりするので、時系列的にはこの後にお祭りがあった方がきれいかも