回避と彼女(第3回妄想大会投稿作品その2)
今日は和也と駅前に出ている。
ちょっと買い出ししたかったので(荷物持ちという体で)付き合ってもらった。
そんな帰り、たわいもない話をしながら路地付近に差し掛かったところ
「危ない!」
突然彼が叫んだ。
前を見ると、自転車が私たちの方にまっすぐ来ていた。ちょうど和也の方を向いていたので反応が遅れてしまった。
すると急に引っ張られ、そのまま彼に抱きかかえられる形になった。
「ふう~危ない。」
「まったく、ちゃんと前見て走ってほしいよ」
「急に引っ張っちゃったけど、怪我とかなかった?」
「う、うん...ありがと」
「あ...ごめんごめん、すぐ離れる」
「...もう少し」
「え?」
「...もう少しだけ、このまま...」
「え??で、でも他の人に見られるし...」
「...ここ人通り少ないし大丈夫よ」
「いいでしょ...?」
「じゃ、じゃあもう少しだけ...」
「うん...」
おしまい
―2021.08.14(第3回妄想大会)投稿
コメント
第3回妄想大会、ちょっと書きたいとは思っていたので書いてみた
満足度199にて、栗から隠れるために和也がとっさに瑠夏ちゃんを抱えて隠れたのを見て、これちづるでやったらどうなるかなと妄想
しばらくそのまま、っていうのがすぐ浮かんできたのでそこから状況を考えていった
普通だったらこういう時ちづるが先に反応しそうだから、和也との会話に夢中になってる時に突然危ない感じになればそれっぽいかな
あとは細かい設定を調整して完成